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 チベット博物館で28日、国家予算6.6億元(約11兆3000億円)を投入して行われる改修工事の定礎式が行われ、工事が開始されました。計画では2020年初めにもメインとなる建造物が落成することが予定されており、合理的な機能分布と先進的施設を備えた、イベント内容と個性の豊かな博物館になることが見込まれています。

 チベット博物館はチベット自治区唯一の国家一級博物館で、磁器、玉器、仏像、タンカ(曼荼羅)、古典書籍を所蔵している他、印鑑、册封詔書などの文化財52万点が収蔵されており、1999年に一般公開されて以来、チベットの歴史と文化を知る上での重要なスポットとなると共に、活気あふれる文化的ランドマークになっています。

 今回の改修工事は、現在博物館のある場所で行われるということで、施工総面積6.5万平米のうち、建築物が5.8万平米を占め、そこに展示館2.9万平米、文化財格納庫1万平米が含まれます。施工にあたっては、博物館の原設計の意匠を基礎に、ポタラ宮、ノルブリンカなどの伝統的建造物と調和のとれたチベット式建築様式を採用するとのことです。また、館内には展示館エリア、文化財格納エリア、文化財科学技術保護エリア、公共教育エリアと休憩エリアがあり、金色の屋根は装飾性と採光機能を併せ持つ新素材が採用されるとのことです。

 なお、工事期間中、チベット博物館では、自治区内での巡回展や優秀文化財の貸し出しなどの形で、引き続き公共文化サービスを提供していくということです。(Yan、む)

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