日本のアニメ映画『海獣の子供』が中国公開中

　今年のバレンタインデー（2月14日）に中国で封切られる予定であったアニメ映画『海獣の子供（中国題：海獣之子）』が、新型コロナウイルスによる肺炎の流行を受けて、中国での一般公開を中止することが決まりました。
　先週発表された声明には公開中止の宣言と共に、中国のファンへ向けた声援も書き込まれています。今後の中国での公開日は未定となっています。

　2019年6月に日本で公開された本作は、五十嵐大介による漫画を劇場アニメ化したもので、海に隕石が落ち、「白斑」を持つ魚が光となって消える現象が多発する世界を舞台に、孤独の少女・琉花がジュゴンに育てられた双子の兄弟・海、空と出会い、交流を深めていく様子を描く物語です。監督はTVアニメ『恋は雨上がりのように』や『グラゼニ』などで知られる渡辺歩で、劇中音楽はジブリ作品のサントラで中国でもおなじみの久石譲、主題歌は近年中国でもめきめきと人気を集めている米津玄師がそれぞれ担当しています。ボイス・キャストは琉花役に子役時代から注目を浴びていた芦田愛菜、海役に声優として注目を集めた石橋陽彩、空役に窪塚愛流が抜てきされたほか、中国で人気が高い蒼井優も出演しています。（ミン・イヒョウ 謙）