中日エンタメ・エクスプレス


●岩井監督と園監督が手掛ける中国映画2作品が119日に同時公開決定

 岩井俊二監督の初中国映画『你好,之華(Last Letter)』と園子温監督が制作を担当する中国映画『破夢遊戯(DREAMBREAKER)』が、いずれもこの11月9日に中国で一般公開されることが決まりました。岩井俊二監督が中国進出を果たす作品として期待される『你好,之華(Last Letter)』は、英語タイトルも内容も岩井監督自身のかつての名作『Love Letter』を思わせるものとなっており、ヒロインの袁之嵐が姉の代わりに出席した同窓会で中学時代に思いを寄せていた男性と再会し、手紙での交流を始めるという、センチメンタルなラブストーリーです。主演に抜擢されたのは、中国四大女優の一人、周迅(ジョウ・シュン)で、岩井監督が脚本も担当しています。一方で、すでに中国映画『大反撞者』で制作を担当し、中国進出を果たしている園子温は、制作作品2作目として『破夢遊戯(DREAMBREAKER)』を送り出します。同作はヒロインの少女が父の死の原因を究明するため、バーチャルのゲーム世界を奔走し、謎だらけの旅に挑むアクション・アドベンチャーとなっています。韓琰(ハン・イェン)監督がメガホンをとり、若手女優、陳都霊(チェン・ドゥーリン)とイケメン俳優の宋威龍(ソン・ウェイロン)が主演を務めています。

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●宮崎駿作品、年内に初中国公開の可能性?!

 『となりのトトロ』公開30周年に際して、その修復版が今年年内に中国で一般公開される可能性が出てきました。これが実現すれば、宮崎駿作品の中国における初劇場公開になるため、大きく期待されています。『となりのトトロ』の修復版は2014年に米国、2015年に英国で一般公開されたほか、2015年10月に釜山国際映画祭ジブリ作品特別上映会にも出品。さらに今年6月にフランスで開催された『となりのトトロ』公開30周年記念イベントにも登場しています。今回中国で公開が予定されているのは2017年完成の最新修復版で、長さ86分の2Dバージョン。中国公開に合わせジブリの星野康二社長による訪中も検討中ということです。

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●『名探偵コナン ゼロの執行人』、中国公開版の吹替えが完成

 今年4月に日本で封切られ、記録的なヒットとなった『名探偵コナン ゼロの執行人』の中国公開について、公開日は未発表のままですが、その中国語吹替版がすでに完成したということです。吹替えキャストには、李世栄(リー・シーロン)、張杰(チャン・ジエ)、季冠霖(ジー・グエンリン)、藤新(テン・シン)など、『名探偵コナン』シリーズ中国語版のレギュラー陣が続投するほか、今年大注目を浴びた少女系アイドル、リアリティ番組『創造101』出身の李子璇(リー・ジーシュエン)や、若手役者の郭月(グオ・ユエ)馬栗(マー・リー)らが新たに抜てきされています。(ミン・イヒョウ、謙)